「ビュー・スイカ」カードってどんなカード?と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
「ビュー・スイカ」カードとは、その名の通りSuica機能が使えるクレジットカードです。
定期券購入やSuicaチャージで高還元が受けられるなど、嬉しいメリットも多数あり、電車利用が多い方には特におすすめのカードです。
本記事では、「ビュー・スイカ」カードが気になっている方に向けて、ポイント面でのメリットを中心に解説します。
- Suicaオートチャージで1.5%還元
- モバイルSuicaで定期券・グリーン券を購入すると5%還元
- 年間の利用額に応じてボーナスポイントがもらえる
- 524円の年会費がかかる
- 基本のポイント還元率が0.5%と低め
※本記事の価格は全て税込みです。
「ビュー・スイカ」カードの特徴・基礎知識
「ビュー・スイカ」カード | ||
---|---|---|
ポイント | 還元率 | 0.5%~1.5% |
名称 | JRE POINT | |
1ポイントの価値 | 1円 | |
交換可能マイル | なし | |
年会費 | 初年度 | 524円 |
2年目以降 | 524円 | |
家族カード | ||
旅行保険 | 海外 | 最高500万円(利用付帯) |
国内 | 最高1,000万円(利用付帯) | |
ETCカード | 発行手数料 | 無料 |
年会費 | 524円 | |
電子マネー | QUICPay、Suica | |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB | |
発行会社 | 株式会社ビューカード | |
発行期間 | 最短1週間 | |
詳細 | 公式サイトを見る |
「ビュー・スイカ」カードは、JR東日本グループが発行しているSuica一体型のクレジットカードです。
カードの裏面に定期券情報が記入されることで、定期券としても利用できます。
つまり、「ビュー・スイカ」カード1枚で、以下の3役を担える大変便利なカードです。
- クレジットカード
- Suica
- 定期券
「ビュー・スイカ」カードは、524円の年会費がかかります。
電車の利用が多い方なら、年会費を払って余りあるほどのポイント還元が受けられるのも特徴です。
「ビュー・スイカ」カードは家族カードを発行できるので、通勤通学に家族で利用すれば効率よくポイントを貯められます。
ただし、家族カードも本会員と同様に524円の年会費がかかるので、注意が必要です。
国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBの3種類から選べます。
「ビュー・スイカ」カードの還元率
ここからは、「ビュー・スイカ」カードのポイント面でのメリットを見ていきましょう。
ビュー・スイカカードは、カードの利用1,000円につき5ポイントの「JRE POINT」が貯まるため、基本の還元は0.5%です。
還元率1.0%のクレジットカードも多数存在するなか、0.5%還元はやや低い水準といえます。
ただし、「ビュー・スイカ」カードにはお得なポイントサービスが多数付帯されており、以下のようなサービスを利用することで大幅な還元率アップが狙えます。
Suicaオートチャージで1.5%還元
オートチャージ機能を利用すると、Suicaの残高があらかじめ設定した金額以下になると、クレジットカードから自動で入金されます。
残高を気にせず電車を利用できるだけでなく、ポイントも獲得できるのが「ビュー・スイカ」カードの大きなメリットです。
「ビュー・スイカ」カードの基本の還元率は0.5%と低めですが、オートチャージなら1.5%分のポイントを獲得できます。
モバイルSuicaの場合は、手動でチャージした場合でも1.5%還元になります。
モバイルSuicaで定期券・グリーン券を購入すると5%還元
モバイルSuicaは、スマートフォンアプリでSuicaを利用できる便利なサービスです。
また、モバイルSuicaは便利なだけでなく、ポイントも貯まりやすいのが魅力です。
以下のように、対象のサービスで「ビュー・スイカ」カードを利用すると、「VIEWプラス」のJRE POINTポイントが付与されます。
対象サービス | 付与率 | |
---|---|---|
えきねっと | JRのきっぷを予約 | 3.0% |
モバイルSuica | グリーン券購入 | 3.0% |
定期券を購入 | 3.0% | |
チャージ、オートチャージ | 1.5% | |
Suicaカード | オートチャージ | 1.5% |
その他 | 0.5% |
さらにモバイルSuicaなら、定期券・グリーン券の購入時に「VIEWプラス」のポイントに加えて、鉄道利用でのJRE POINT2%も付与されます。
- モバイルSuicaでグリーン券を購入:3%+2%=5%
- モバイルSuicaで定期券を購入:3%+2%=5%
通勤通学で定期券を利用している方は、ザクザクポイントを貯められますね。
学生にもおすすめのクレジットカードといえるでしょう!
新幹線eチケット チケットレス乗車で5%還元
新幹線のチケットを購入する場合、「えきねっと」を利用することで還元率をアップできます。
「ビュー・スイカ」カードを使って、「えきねっと」から新幹線のeチケットを予約決済すると、「VIEWプラス」のポイントに加えて、「えきねっと」利用によるJRE POINT2%が付与されます。
「VIEWプラス」のポイント3%に「えきねっと」利用2%を加わり、還元率は5%にアップ。
出張などで新幹線の利用が多い方にはうれしいサービスといえます。
「えきねっと」なら、モバイルSuicaや交通系ICカードを改札にタッチするだけで、スムーズに乗車できます。
年間の利用額に応じてボーナスポイントがもらえる
「ビュー・スイカ」カードは、年間の利用額に応じてボーナスポイントが付与されます。
年間の利用額とボーナスポイント数は、以下の通りです。
年間利用額 | ボーナスポイント数 |
---|---|
30万円以上 | 250ポイント |
70万円以上 | 1,250ポイント |
100万円以上 | 2,750ポイント |
150万円以上 | 5,250ポイント |
年間100万円の利用であれば、月々の利用額は8.3万円ほどです。
ただし、ボーナスポイントの対象になるのは、ショッピング利用のほか、公共料金・携帯電話料金の支払いに限られます。
以下のサービス利用分はボーナスポイントの対象にはならないので注意してください。
- Suicaへのチャージ、オートチャージ利用分
- モバイルSuica利用分
- えきねっと利用分(利用内容による)
- JR東日本の券売機でのご利用分
- 一部の電子マネー(楽天Edy/SMART ICOCA/SAPICA/au PAYなど)へのチャージ利用分
- 年会費
- キャッシング利用分 など
特約店での利用で還元率最大2.5%にアップ
「ビュー・スイカ」カードは、ポイントカードとしても利用可能です。
JRE POINT加盟店で「ビュー・スイカ」カードを提示すると、1.0%のポイントが付与されます。
「ビュー・スイカ」カードの基本の還元率は0.5%なので、JRE POINT加盟店での還元率は1.5%。
また、「Suica登録して貯まる」のマークがある店舗では、Suicaの利用で0.5%もしくは1.0%がポイント還元されます。
ただし、JRE POINT加盟店や「Suica登録して貯まる」のマークがある店舗は、JR東日本のエリアのみとなっています。
「Suica登録して貯まる」のマークがある店舗の一例は、以下の通りです。
- NewDays
- KIOSK
- acure
- エキュート
- グランスタ
- 駅そば
- ベックスコーヒーショップ
- 牛たん通り
- STATION WORK(シェアオフィス)
- JR東日本ホテルメッツ
- 東京ステーションホテル など
JRE MALLでカード決済すると最大3.5%還元
JR東日本の通販サイト「JRE MALL」でのお買い物でも還元率アップが狙えます。
「JRE MALL」で「ビュー・スイカ」カードのクレジット払いを利用すると、通常0.5%の還元率が3%にまでアップ。
毎月5日はポイント5倍など、定期的にポイントアップキャンペーンが開催されるので、ポイント大量獲得のチャンスもあります!
「JRE MALL」でふるさと納税をした場合も、最大3.5%還元が受けられます。
貯まったポイントはSuicaにチャージ!
「ビュー・スイカ」カードで貯まったポイントは、1ポイント=1円としてSuicaにチャージできるので無駄がありません。
そのほか、駅ビルでの買い物に利用したり、商品やクーポンに交換したりすることも可能です。
ポイントの有効期限は、最後にポイントを獲得・利用した日から2年後の月末までとなっています。
「ビュー・スイカ」カードは、ポイント面以外にも以下のようなメリットが付帯されています。
- 最高500万円の海外旅行傷害保険
- 最高1,000万円の国内旅行傷害保険
- カード紛失時の補償(クレジットカードの補償だけでなく、定期券やSuicaの残高も補償)
- カード会員限定の優待特典(JR東日本ホテルズの宿泊料金最大20%OFFなど)
「ビュー・スイカ」カードのデメリット
「ビュー・スイカ」カードは、上手に使えばポイントをザクザク貯められる、コスパの良いカードです。
しかし、以下のようなデメリットもありますので、自分に合ったカードかどうかを見極めてから入会するようにしてください。
524円の年会費がかかる
「ビュー・スイカ」カードは、本カード・家族カードの年会費524円が毎年かかります。
年会費無料のカードが多数発行されているなか、少額とはいえ、コストが発生するのはデメリットといえるでしょう。
例えば「ビュー・スイカ」カードは、Suicaオートチャージで1.5%のポイント還元が受けられます。
1ヶ月に1万円をチャージすると、150ポイント。1年で1,800ポイントを獲得できます。
また、モバイルSuicaで定期券を購入すると5%還元です。
1ヶ月1万円の定期券を6ヶ月分購入した場合、3,000ポイントになるので、使い方次第では年会費以上にお得といえるでしょう。
基本のポイント還元率が0.5%と低め
「ビュー・スイカ」カードは、基本の還元率が0.5%とやや低めです。
電車利用が多い場合は、SuicaオートチャージやモバイルSuicaの利用(定期券購入など)で、還元率アップが狙えます。
しかし、「ビュー・スイカ」カードでも特約店で利用すれば、還元率が最大2.5%にアップします。
特約店は、NewDaysやKIOSK、エキュートなどJR東日本エリアの店舗に限られます。
エリア外にお住いの方は、やはりポイントが貯まりにくいため、不向きなカードといえます。
「ビュー・スイカ」カードの審査
ここからは、「ビュー・スイカ」カードの審査について見ていきましょう。
ただし、「ビュー・スイカ」カードの審査基準は公開されていないため、カードの種類や申し込み条件などから推測したうえで解説します。
「ビュー・スイカ」カードの申し込み方法
「ビュー・スイカ」カードの申し込み方法は、以下の3パターンから選べます。
- インターネット
- 郵送
- 店頭
おすすめは、入会手続きが自宅にいながらWEBで完結できるインターネット申し込みです。
申し込み時に「オンライン口座振替」を選択すれば、必要書類の郵送が不要になるため、審査時間も短縮できますよ。(手続き状況によっては郵送が必要になります。)
店頭で申し込む場合は、必要事項を入力後、約30分で即日発行が可能です。
なお、郵送の場合は約2週間かかります。
「ビュー・スイカ」カードの審査基準
「ビュー・スイカ」カードの申し込み条件は、以下の通りです。
日本国内にお住まいで、電話連絡のとれる満18歳以上の方。
ただし、高校生の方はお申込みいただけません。
18歳以上という幅広い年齢層をターゲットにしていることや、収入に関する条件が記載されていません。
そのため「ビュー・スイカ」カードは、比較的審査難易度が高くないカードといえます。
また、「ビュー・スイカ」カードは下位ランクの一般カードです。
クレジットカードの審査で十分な支払い能力があるか年収などを確認しますが、一般カードの場合は、それほど高い年収は求められないと考えられます。
しかし、信用情報に問題がある場合は審査落ちのリスクが高まります。
大きな金融事故を起こさなくても、例えばクレジットカード利用額の支払いやローンの返済が遅れた場合でも、信用情報に傷がつきます。
携帯電話料金の支払い遅延も悪影響となるので、うっかり遅れないように注意しましょう。
「ビュー・スイカ」カードがおすすめな方
- 日常的にSuicaを利用している方
- JR東日本エリアにお住いの方
「ビュー・スイカ」カードは、Suicaオートチャージで1.5%還元、モバイルSuicaで定期券を購入すると5%還元など、使い方次第でポイントをザクザク貯められます。
通勤通学などで日常的にSuicaを利用する学生や社会人にもぴったりのカードといえますね。
また、特約店では、「ビュー・スイカ」カードでチャージしたSuicaで買い物をすれば、還元率は最大2.5%にもなります。
上記の条件に当てはまる方は、ぜひ「ビュー・スイカ」カードへの入会を検討してみてください。