個人事業主におすすめのビジネスローン｜自営業者が審査を通過するには？

個人事業主・自営業者は会社員と比べて収入が不安定であることから、ビジネスローン・カードローンの審査に通らないのではと心配な方も多いでしょう。

個人事業主・自営業者でも用途に合った商品を選択すれば、カードローンを利用することは可能です。

そこで本記事では、個人事業主・自営業者におすすめのビジネスローン・カードローンをまとめました。

審査に通過するポイントも併せて解説するので参考にしてください。

※本記事の価格は全て税込みです。

この記事の執筆者

松崎観月

保有資格

• ・ファイナンシャルプランナー/CFP®資格（日本FP協会）
• ・日商簿記2級

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当。資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後CFP認定を取得し、フリーのFPライターとして活動を行う。

個人事業主・自営業者におすすめのカードローン

個人事業主・自営業者がカードローンを利用する場合、気を付けたいのは資金使途に合った商品を選ぶことです。

まずは、個人事業主・自営業者の方が生活費を借りる際のおすすめカードローンを紹介します。

プロミス

プロミスは、即日借り入れに対応している消費者金融カードローンです。

個人事業主・自営業者の場合は事業費にも利用できます。

最短即日融資・30日間の無利息サービス

プロミスは最短3分審査（回答）、最短即日に借入が可能です。(※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。)

30日間の無利息サービスがあり、初回利用日の翌日から30日間に返済すれば、何度借り入れても利息がかかりません。

プロミスが初めての方で、メールアドレス登録・Web明細を選択することが条件です。

自営者カードローンもあり

プロミスは、一般のカードローンだけでなく自営者カードローンも取り扱っています。

自営者カードローンも即日借り入れに対応しており、生活費・事業費いずれにも利用可能です。

通常のカードローンと同様、最高金利は17.8%に設定されています。

ただし、無利息サービスがない点には注意してくださいね。

アコム

アコムはテレビCMなどでもおなじみの、大手消費者金融カードローンです。

最短20分融資も可能

WEBなら最短20分で完了し、即日融資も可能です。

契約手続きもネット上で行え、契約完了後はいつでも振込融資が受けられます。

カードの到着を待つことなく融資が受けられるため、急いでいる方にもおすすめ。楽天銀行口座なら最短1分で振り込まれます。

最大30日間金利0円サービスあり

また、アコムも最大30日間金利0円サービスが利用可能です。アコムとの契約が初めてなら、契約日翌日から30日間利息が0円になります。

借り入れを急いでいて審査が不安な個人事業主・自営業者は、事前に「3秒診断」を利用しましょう。

簡単な質問に答えるだけで、借り入れが可能かどうかを簡易的に診断できます。

なお、アコムには個人事業主専用のビジネスサポートカードローンもあります(後述)。

SMBCモビット

SMBCモビットは、個人事業主でも申し込める消費者金融カードローンです。

電話・郵送物なしのWEB完結申し込み

条件を満たせば、来店不要・WEB完結で申し込みできます。

申し込みから利用まで電話連絡や郵送物がないので、家族に知られたくない個人事業主・自営業者にも適しているでしょう。

また、申し込み後にコールセンターに電話をかければ、すぐに審査を開始してくれます。

契約が完了すればカードを待つことなく振込融資を受けることも可能なので、すぐに借り入れたい方にもおすすめです。

アイフル

アイフルは個人事業主・自営業者であっても、満20歳以上69歳までの定期的な収入と返済能力がある方であれば申し込み可能です。

なお、アイフルにはまとまった事業費が必要な際に利用できる「事業サポートプラン」も取り扱っています(詳しくは後述)。

WEB完結申し込み・最短18分融資も可能※

24時間365日いつでもネットで申し込みでき、来店不要で契約できます。

最短18分融資も可能で、スマホアプリを利用すれば全国のコンビニATMなどですぐに借り入れ可能です。※お申込の状況によってはご希望にそえない場合がございます

申し込み後フリーダイヤルに電話をかけると、急ぎの融資にも対応してくれます。

また、契約時にカードレス・口座振替返済を選択すれば、郵送物一切なしで契約できるのも特徴です。

最大30日間の無利息サービス

アイフルにも最大30日間の無利息サービスがあります。

アイフルとの契約が初めての場合、契約日の翌日から30日間利息が発生しません。

金利は年3.0～18.0%と消費者金融の平均的な水準ですが、無利息サービスをうまく利用すれば返済負担が軽減できます。

楽天銀行スーパーローン

楽天銀行スーパーローンは、ネット銀行である楽天銀行が取り扱うカードローンです。

事業費には利用できませんが、個人事業主・自営業者の方も申し込めます。

ただし、個人事業主・自営業者の方が申し込む場合は、確定申告書の写しなどの収入証明書類の提出が必要です。

借入金を事業に利用する場合は「楽天銀行ビジネスローン」をご検討ください。

楽天銀行ビジネスローンなら、新規事業の立ち上げや設備投資、事業の運転資金など、事業に関わる幅広い用途に利用できます。

楽天スーパーローンは楽天ランクに応じて審査優遇あり※

楽天会員ランクに応じた審査優遇が受けられるのも楽天銀行スーパーローンならではの特徴です。

必ずしもすべての楽天会員さまが審査優遇が受けられるとは限りませんが、普段から楽天サービスを頻繁に利用している個人事業主・自営業者なら申し込んでみる価値はあるでしょう。

事業資金専用おすすめのビジネスローン

事業に使う資金を借りたいなら、事業資金専用のビジネスローンの中から検討しましょう。

おすすめのビジネスローンは以下のとおりです。

CREST for Biz

CREST for Bizは、オリコが個人事業主・自営業者だけに提供しているカードローンです。

事業に関する資金目的であれば、10～300万円の利用限度額の範囲内で自由に借り入れができます。

年収の3分の1を超える借り入れができる

生活資金には使えない事業専用のカードローンであり、総量規制の例外になります。

つまり、年収の3分の1を超えても、返済能力があると判断されれば借り入れが可能です。

申し込みの際には、確定申告書などの収入証明書類・借入計画書等の提出が必要なので注意してくださいね。

2つの返済プランから選べる

CREST for Bizには2つの返済プランが用意されています。

• 残高スライド返済コース
  利用残高に応じて、毎月の返済金額が最小限に設定される返済プラン
• 定額返済コース
  利用残高にかかわらず、利用可能枠に応じて毎月の返済金額を千円単位で任意に設定できる返済プラン

「毎月の返済負担を少しでも抑えたいから残高スライド返済コースを選ぶ」など柔軟に設定できるのはメリットですね。

なお、CREST for Bizは、明細を郵送されたくない場合にWeb明細を利用できます。データで保管できるので管理もしやすいでしょう。

アコム「ビジネスサポートカードローン」

アコムには、通常のカードローンとは別に、個人事業主・自営業者向けのビジネスサポートカードローンもあります。

業歴1年以上の個人事業主が対象

アコムのビジネスサポートカードローンは、業歴1年以上の個人事業主・自営業者であれば申し込みできます。

通常のカードローンと同様に、1～300万円の利用限度額の範囲内であれば何度でも借り入れが可能。使い道は自由です。

申し込み時に、確定申告書などを提出する必要があります。

即日融資に対応

アコムのビジネスサポートカードローンは、通常のカードローンと同様にネット・電話・窓口・郵送など複数の方法で申し込めます。

ただし、すでにアコムのカードローンを利用している方・年収の3分の1を超える借り入れをしたい方などは契約方法などが異なるため、まずはコールセンターに電話をしましょう。

アコムのビジネスサポートカードローンは即日融資にも対応しているので、すぐに事業資金を借りたい方も利用しやすいでしょう。

アイフル「事業サポートプラン」

アイフルは、通常のカードローンとは別に、個人事業主・法人向けに事業サポートプランを取り扱っています。

事業サポートプランの個人プラン・法人プランのうち、個人プランが個人事業主専用のプランです。

事業資金に限って借り入れできます。

来店不要のWEB完結申し込み

WEB契約であれば、借り入れまで来店不要で手続き可能です。

24時間いつでも申し込みでき、最短翌日に審査結果が分かります。

申し込みにあたり、本人確認書類・収入証明書類・事業内容確認書の提出が必要です。

なお、アイフルの事業サポートプランは、創業間もない方でも確定申告を行っていれば申し込めると明記されています。

業歴が浅い個人事業主にとってはメリットでしょう。

創業間もなくても、確定申告を行っていればお申込み可能です。ただし創業前は対象外となります。

引用元：創業間もないもしくは今から創業しますが、検討できますか？

利用限度額1～500万円

アイフルの事業サポートプランなら、利用限度額1～500万円の範囲内で自由に借り入れできます。

まとまった事業資金が必要な個人事業主・自営業者にもおすすめです。

全国のコンビニATMなどで利用でき、審査結果によっては年収の3分の1を超えても借り入れられます。

個人事業主・自営業者の審査通過のポイント

会社員と比べて収入が不安定な個人事業主・自営業者は、カードローンの審査に通過しにくいとも言われています。

この章では、個人事業主・自営業者が審査に通過するためのポイントを解説します。

用途に応じたカードローンを選ぶ

個人事業主が申し込めるカードローンであっても、生活資金にしか利用できないもの・事業資金にしか利用できないものがあります。

そのため、借り入れの目的を明確にしたうえで、用途に合ったカードローンを選ぶことが審査通過のコツです。

一般的に、消費者金融カードローンなら生活資金・事業資金どちらも対応しているケースが多いです。

最低限の借入限度額で申し込む

最低限の借入限度額で申し込んだ方が審査では有利に働きます。

事業資金を借り入れる場合、場合によっては年収の3分の1を超える借り入れも可能です。

しかし、借入希望額が高額になるほど高い返済能力が求められるため、より慎重に審査が行われます。

計画をきちんと立てたうえで、必要以上の金額を希望しないようにしましょう。

開業後2年以上経過してから申し込む

開業後の年数が長いほど収入が安定していると判断されやすく、一般的に審査に通りやすくなります。

カードローンによっては、創業後1年以上経過していないと申し込めないケースもあります。

開業して1年未満だから審査に通らないとは限りませんが、審査が不安なら開業後2年以上経過してから申し込んでみましょう。

個人事業主・自営業者がお金を借りられる公的融資制度

カードローンやビジネスローンを利用できなかった場合、公的な融資制度を利用する方法もあります。

利用できる主な融資制度は以下のとおりです。

日本政策金融公庫の融資

日本政策金融公庫では、用途に応じてさまざまな融資制度が取り扱われています。

個人事業主が利用できるのは以下のような融資制度です。

参考：融資制度一覧から探す｜日本政策金融公庫

ほかにも多くの融資制度が用意されているので、まずは利用できる制度がないかどうかを調べてみましょう。

日本政策金融公庫は、国の政策に基づいて運営されている特別な株式会社であり、民間会社とはやや特徴が異なります。

そのため、利益目的のカードローンと比べてかなり低金利で融資を受けられるのがメリットです。

融資の種類により異なりますが、金利は1.0～3.0%程度の金利。

金利以外のメリットは以下のとおりです。

一方、融資前に面談があるため、借り入れまでに日数がかかる点には注意が必要です。

小規模企業共済の貸付制度

小規模企業共済に加入している個人事業主・自営業者は、小規模企業共済の貸付制度を利用して事業資金を借り入れることができます。

参考：貸付制度について｜小規模企業共済（中小機構）

自身が積み立ててきた掛金をもとに融資を受ける仕組みです。

限度額は、掛金の範囲内(掛金納付月数により掛金の7～9割)です。つまり、掛金を支払ってきた月数が多いほど限度額も高くなります。

金利は、一般貸付の場合年1.5%。かなり低金利で借入できます。

ただし、小規模企業共済に加入していない方は融資を受けることができません。

信用保証制度

画像引用元：信用保証制度のしくみ | 信用保証とは | 福岡県信用保証協会

信用保証制度は、信用保証協会を通して金融機関から事業資金を借り入れられる制度です。

信用保証制度を利用すれば、信用保証協会に公的な保証人になってもらい、万が一返済できなくなった場合に代わりに返済を行ってくれます。

信用保証協会に保証人となってもらうことで、審査が有利になり借り入れしやすくなるのがメリットです。

一方で、保証料を支払わなければならない点には注意しましょう。

保証料は各保証協会、各保証制度ごとに定められており、1.0%程度です。

個人事業主・自営業者は用途に応じてカードローンを選ぼう

個人事業主・自営業者におすすめのカードローンを改めて確認しましょう。

会社員と比べて収入が不安定だとみなされやすいものの、個人事業主・自営業者でもカードローンを利用することは可能です。

ただし、カードローンによっては使い道が限定されている場合があります。

生活資金・事業資金のどちらを借りたいのかを明確にし、用途に合ったカードローンを選びましょう。

審査になかなか通らない場合は、公的な融資制度を利用するのも1つです。よく検討して資金不足に役立ててください。