医療保険は掛け捨て型と貯蓄型とどちらがおすすめ?メリットを比較

医療保険には掛け捨て型と貯蓄型があります。掛け捨て型は保障に特化しているぶん保険料が安いところがメリット。貯蓄型は健康祝い金や還付給付金などを受け取れるので、家計や老後資金の足しになります。特徴を比較して、どちらを選ぶべきか考えましょう。
  • 2022年6月22日
  • 2022年6月21日
医療保険は掛け捨て型と貯蓄型とどちらがおすすめ?メリットを比較

「掛け捨て型と貯蓄型、どちらを選ぶべきなのか」

本記事ではこのように悩んでいる方に向けて、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説しています。

貯蓄型には「病気やケガ以外のときもお金を受け取れる」という利点があるものの、マイナス面に注目しないと、将来後悔するかもしれません。

保険選びで失敗したくない方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事の価格は全て税込みです。

医療保険の掛け捨て型と貯蓄型とは

保険

医療保険は、「掛け捨て型」と「貯蓄型」の2つに大きく分かれます。それぞれの違いは、健康祝い金や解約返戻金などの有無です。

なお、掛け捨て型と貯蓄型で、保障内容自体に大きな差はありません。

どちらも主な保障として「入院給付金」「手術給付金」「先進医療給付金」などが付いています。

この章では、掛け捨て型と貯蓄型の特徴を解説します。

医療保険の種類特徴
掛け捨て型病気やケガに対する保障に特化しており、貯蓄性がない
貯蓄型健康祝い金・還付給付金・解約返戻金などを受け取れる

掛け捨て型

掛け捨て型は、保障期間中や解約時に、健康祝い金・還付給付金・解約返戻金などを受け取れない保険です。

掛けた保険料が戻ってこないため、「掛け捨て」と呼ばれています。

貯蓄性はなく、病気やケガに対する保障に特化しているため、商品内容がシンプルです。

貯蓄部分に保険料を充てる必要がないので、貯蓄型に比べて保険料が安く設定されています。

貯蓄型

貯蓄型は、病気やケガに対する保障機能と支払った保険料の一部を積み立てる貯蓄機能を両立した保険です。

病気やケガで治療を受けたときに限らず、あらかじめ定められた条件を満たした場合に、まとまったお金を受け取れます。

貯蓄型で積み立てられるのは、主に以下の3種類です。

貯蓄型医療保険の貯蓄部分の種類
  • 健康祝い金
  • 還付給付金
  • 解約返戻金

健康祝い金

保険に加入後、健康な状態で一定の年数が経過するたびに「健康祝い金」という給付金を受け取れるタイプです。

3年や5年ごとに、2.5~10万円程度の給付金を受け取れるのが一般的です。

ただし、健康祝い金が支払われるのは、病気やケガにより入院給付金や一時金などを受け取っていないことが条件です。

たとえば、アフラックの医療保険「Ever Prime」の場合、3年ごとに健康祝い金として入院給付金日額の5倍を受け取れますが、以下の条件があります。

健康祝金支払判定期間(3年)中に継続10日以上の主契約の入院給付金のお支払いがなく、3年ごとの健康祝金支払基準日に生存されているとき

引用元:医療保険 Ever Prime:保障内容|アフラック

還付給付金

所定の年齢まで保険に加入していた場合、それまで払い込んだ保険料のうち、保障に使わなかったぶんが「還付給付金」として戻ってくる保険です。

還付給付金を受け取れる年齢は、基本的に60歳以降に設定されています。

保険を契約した年齢が高いほど、受け取れる年齢も高くなるのが通常です。

健康還付金 メディカルKit R 東京海上日動あんしん生命

画像引用元:メディカルKit R|東京海上日動あんしん生命

一般的に、入院給付金などを一度も受け取らなかった場合、所定の年齢まで払い込んだ保険料が全額戻ってきます。

もし入院給付金などの受け取りがあった場合は、それまでに払い込んだ保険料から、既に受け取った入院給付金や一時金などを差し引いた金額が戻ってくる仕組みです。

解約返戻金

保険を解約した際に、それまで払い込んだ保険料が「解約返戻金」として戻ってくる保険です。

解約返戻金の金額は、基本的に払込保険料の総額よりも少なくなります。

ただし、健康祝い金や還付給付金のように、「病気やケガによる給付金や一時金を受け取っているか」に左右されません。

給付金などを受け取っていても、解約返戻金の金額は変わらない仕組みです。

なお、解約返戻金を受け取ると、同時に保障は終了します。

掛け捨て型のメリット

掛け捨て型には、以下のメリットがあります。

掛け捨て型のメリット
  • 貯蓄型に比べて保険料が安い
  • 商品の選択肢が多い
  • 保険を見直しやすい

貯蓄型に比べて保険料が安い

電卓とお金

貯蓄型の医療保険よりも保険料が安く、家計への負担を抑えられるのが大きなメリットです。

「アフラック」と「東京海上日動あんしん生命」が取り扱っている、掛け捨て型と貯蓄型の医療保険を比較してみました。

30歳男性が契約した場合で設計しています。

アフラック
項目掛け捨て型貯蓄型
商品名EVER Prime
健康祝金なしプラン
EVER Prime
健康祝金ありプラン
月払い保険料2,734円3,469円
健康祝金なし3年ごとに2.5万円
疾病・災害
入院給付金
10日以内:一律5万円
11日以上:1日5,000円
三大疾病無制限
入院給付金
1日5,000円
手術給付金手術の種類により
1回につき5・20万円
放射線治療給付金1回につき5万円
疾病・災害
通院給付金
1日5,000円

アフラックの医療保険「EVER Prime」は健康祝い金の有無を選択でき、付加すると保険料が上がります。

東京海上日動あんしん生命
項目掛け捨て型貯蓄型
商品名メディカルKit NEOメディカルKit R
月払い保険料2,273円4,003円
健康還付給付金なし受け取り年齢:60歳
給付額:1,175,400円
疾病入院給付金
災害入院給付金
1日5,000円
手術給付金
手術の種類により
1回につき20・10・5・2.5万円
手術の種類により
5・2.5万円
放射線治療給付金1回につき5万円1回につき5万円
先進医療給付金通算2,000万円
特定疾病保険料払込免除特則あり
初期入院保障特則一律5万円なし
特定疾病入院給付金1日5,000円なし

東京海上日動あんしん生命は、掛け捨て型(還付給付金なし)のほうが保険料が安いうえに、貯蓄型にはない「初期入院保障特則」と「特定疾病入院給付金」がついています。

商品の選択肢が多い

現在販売されている医療保険は掛け捨て型が主流になっています。

取り扱っている保険会社が多く、商品の種類が豊富です。

医療技術の進歩などに伴って新商品も次々と登場する傾向にあり、幅広い選択肢の中から適した保険を選べます。

保険を見直しやすい

保障が不要になったときや、他の商品へ乗り換えたくなった際に、すぐ解約しやすいのが利点です。

保険を解約する際、貯蓄型の場合は「今解約したら、還付給付金がもらえなくなる」「あと少しで健康祝い金がもらえるから、まだ解約したくない」ということもあるでしょう。

その一方で掛け捨て型は、貯蓄型のように戻ってくるお金を考慮する必要がありません。

掛け捨て型のデメリット

デメリット

掛け捨て型のデメリットは、以下のとおりです。

掛け捨て型のデメリット
  • 健康祝い金や解約返戻金がない
  • 病気やケガをしなかったら1円ももらえいない

健康祝い金や解約返戻金がない

貯蓄性がないため、健康祝い金・還付給付金・解約返戻金はありません。

ライフステージごとに必要なお金は、別途自分で貯蓄する必要があります。

病気やケガをしなかったら1円ももらえいない

病気やケガをしない限り保険金はおりないので、場合によっては保険から1円もお金を受け取れない可能性があります。

なかには「もったいない」「支払い損」と感じてしまう人もいるかもしれません。

貯蓄型のメリット

お金と植物

貯蓄型には以下のメリットがあります。

貯蓄型のメリット
  • 貯蓄性があり家計や老後資金の足しになる
  • 貯蓄している意識なくお金が貯まる

貯蓄性があり家計や老後資金の足しになる

貯蓄型は健康祝い金・還付給付金・解約返戻金などを受け取れるのがメリットです。

使い道は自由なので、生活費・教育費・老後資金など、さまざまな用途に活用できます。

健康祝い金の場合、定期的にお金を受け取ることが、ささやかな楽しみになりそうですね。

還付給付金は60歳以降に保険料が戻ってくるので、支払ったお金が無駄になりません。

解約返戻金は任意のタイミングで受け取れるため、状況に合わせて活用できるでしょう。

貯蓄している意識なくお金が貯まる

貯蓄型なら、「貯蓄しているつもりはなかったけど、いつの間にかお金が貯まっていた」と感じることもあるでしょう。

とくに健康祝い金は3~5年ごとに1回と、忘れていたころにお金が入金されます。

思いがけない臨時収入として、ちょっとしたご褒美にお金を使ってもいいかもしれません。

貯蓄型のデメリット

デメリット

貯蓄型の欠点は、以下の3つです。

貯蓄型のデメリット
  • 掛け捨て型に比べて保険料が高い
  • 商品の選択肢が少ない
  • お金が増えるわけではない

掛け捨て型に比べて保険料が高い

貯蓄型は、保障に限らず貯蓄性を兼ね備えているぶん、保険料が高めに設定されています。

将来まとまったお金を受け取れるのは魅力ですが、毎月の出費を抑えたい方にとってデメリットになるでしょう。

商品の選択肢が少ない

医療保険の多くは掛け捨て型です。

貯蓄型の医療保険を提供している保険会社は少なく、商品の選択肢は限られています。

そのため、自分の希望する保障を用意できないこともあるでしょう。

お金が増えるわけではない

貯蓄型医療保険は、投資信託・終身保険・個人年金といった、他の資産形成商品のようにお金を増やせないのがデメリットです。

終身保険は一定期間保険に加入していると、払い込んだ保険料よりも多くの解約返戻金を受け取れることがあります。

その反面、貯蓄型医療保険の解約返戻金は、基本的に支払った保険料以上にお金が増えることはありません。

「将来のためにお金を増やしたい!」と思っている方は、他の金融商品を検討したほうがいいかもしれません。

掛け捨て医療保険がおすすめな方

CHECK

掛け捨て型の医療保険は、以下のような方に向いています。

掛け捨て医療保険がおすすめな方
  • 月々の保険料を抑えたい方
  • 多くの商品の中から比較・検討したい方
  • 定期的に保障内容を見直したい方
  • 他の商品で貯蓄しているから、保険は保障のみでよい方

貯蓄型医療保険がおすすめな方

人差し指を立てる女性

ここまでの説明を踏まえて、貯蓄型医療保険が向いているのは以下のような方です。

貯蓄型医療保険がおすすめな方
  • 高い保険料を長期的に支払っても、家計にゆとりが見込める方
  • 1つの商品で貯蓄と保障を両立させたい方
  • 将来まとまったお金を受け取りたい方
  • ずっと健康だった場合、まったくお金を受け取れないことに抵抗がある方

保障内容に注目して選ぶのが大事

掛け捨て型と貯蓄型の特徴を解説しました。今回の要点をもう一度チェックしましょう。

掛け捨て型医療保険の要点
  • 病気やケガに対する保障に特化しており、貯蓄性がない
  • 貯蓄型に比べて保険料が安い
  • いまの医療保険の主流なので、商品の選択肢が多い
  • 解約時期を選ばないため見直しがしやすい
貯蓄型医療保険の要点
  • 病気やケガの保障と貯蓄性を両立した保険
  • 健康祝い金は3~5年ごとにお金を受け取れる
  • 還付給付金は受給した入院給付金などの差額を受け取れる
  • 解約返戻金は払込保険料の総額より少なくなる

掛け捨て型と貯蓄型には上記のような特徴があるため、自分に適しているほうを選ぶのが大切です。

ただ、医療保険に加入するうえで最も重視すべきなのは、「病気やケガで治療を受けたときに、どんな保障を受けられると安心か」です。

まずは保障内容を優先して考え、その次の段階として貯蓄機能を用意すべきか検討しましょう。

自分に適した保険の選び方が分からない方は、保険の専門家に相談するのがおすすめです。ぜひ、いざというときに役立つ保険を選んでくださいね。

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