ドル建て保険ってなに?メリット・デメリットからおすすめの方を解説

ドル建て保険は円建て保険より利回りが良いため、安い保険料で加入できるメリットがあります。為替レートによっては多くの保険金を受け取れる可能性があり、資産運用としての側面も持っています。ただし、元本割れのリスクもあるため、加入の際には慎重に検討しましょう。
  • 2022年5月18日
  • 2022年5月17日
ドル建て保険ってなに?メリット・デメリットからおすすめの方を解説

ドル建て保険は、米ドルで運用される保険商品です。

万が一の備えとして加入しますが、資産運用の側面もあるため、投資先としてドル建て保険に興味を持っている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、ドル建て保険のメリット、デメリットを詳しく解説するとともに、ドル建て保険がおすすめな方の特徴も解説します。

ドル建て保険のメリット
  • 円建て保険に比べて保険料が安い
  • 資産運用として利用できる
ドル建て保険のデメリット
  • 為替変動によって損をするリスクがある
  • 為替手数料が発生する

※本記事の価格は全て税込みです。

ドル建て保険とは

保険

ドル建て保険とは、保険料の支払いや保険金、解約返戻金の受け取りを米ドルで行う外貨建て保険の一つです。

運用する通貨が米ドルになるだけで、基本的な保険の仕組みは円建て保険と同じです。

ただし、満期金受取時や解約時には、為替相場の影響を大きく受ける特徴があります。

ドル建て保険の種類

ドル建て保険は、以下の3種類に大別されます。

いずれも保険料を円ではなく、米ドル、豪ドル、ユーロなどの外貨に交換して運用される保険です。

外貨建て保険の種類
  • 終身保険
  • 養老保険
  • 個人年金保険

終身保険

ドル建て終身保険

外貨建て終身保険は、保障期間が一生涯続く保険です。被保険者が亡くなると、保険金受取人に死亡保険金が支払われます。

また、解約すると払い込んだ保険料に応じた解約返戻金の受け取りが可能です。

外貨建て終身保険の死亡保険金や解約返戻金を円で受け取る場合、為替変動により金額が増減します。

養老保険

ドル建て養老保険

外貨建て養老保険は、保険契約中に被保険者が亡くなった場合、受取人に死亡保険金が支払われる保険です。

また、外貨建て養老保険は保険の満期があり、満期まで生存していた場合、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れます。

終身保険は保障が一生涯続きますが、養老保険は保険期間が決まっており、保険期間を過ぎれば保障は終了します。

満期保険金は、為替の変動で増減する場合があります。

個人年金保険

ドル建て個人年金保険

個人年金保険は、保険料払込期間終了日まで保険料を支払い年金原資を積み立てる保険です。

保険料払込期間終了後は、それまでに積み立てられた金額を原資として、一定期間年金が受け取れます。

外貨建個人年金保険は、保険料の支払いや年金の受け取りを外貨で行う点が特徴です。

また、年金受取開始前に被保険者が死亡した場合、それまで支払った保険料相当額が死亡給付金として支払われます。

外貨建て個人年金は、ドルと円の為替レートの影響によって死亡給付金や年金の金額が変わります。

ドル建て保険のメリット

メリット

ドル建て保険には、円建て保険にはない以下のようなメリットがあります。

ドル建て保険のメリット
  • 円建て保険に比べて保険料が割安な傾向がある
  • 資産運用として利用できる

円建て保険に比べて保険料が安い

ドル建て保険の一番のメリットは、同じ保障内容の場合、円建て保険より保険料が割安な傾向にある点です。

保険会社は預かった保険料を運用して、万が一のことがあった場合の保険金を効率的に準備しています。

保険会社はこの運用で得られる利益を、ある程度見込んで保険料に反映させているのです。

したがって基本的には、保険会社が予定利率を高く設定していれば、保険料は割安に。保険会社が予定利率を低めに設定していれば、保険料は割高になります。

予定利率
保険会社が保険契約者に対して約束する運用利回りのこと

ドル建て保険は金利が高く、運用益も高くなる可能性も高くなり、予定利率も円建て保険よりも高く設定できる傾向があるため、保険料が割安になりやすいのです。

資産運用として利用できる

もう一つのメリットは、為替変動によって利益を得られる可能性がある点です。

例えば、ドル建て終身保険で保険金10万ドルを受け取る場合、1ドル=100円と1ドル=110円では、受け取れる金額に大きな差が出ます。

為替相場保険金
1ドル=100円1,000万円
1ドル=110円1,100万円

満期金受取時や解約時に円安になっていれば、より多くの金額を日本円で受け取れます。

円安でない場合でも、すぐに受け取らずに据え置きできる保険であれば、円安になったタイミングで満期金を受け取ることが可能です。

ドル建て保険のデメリット

デメリット

ドル建て保険はメリットばかりではありません。

後で「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、デメリットも理解しておきましょう。

ドル建て保険のデメリット
  • 為替変動によって損をするリスクがある
  • 為替手数料が発生する

為替変動によって損をするリスクがある

ドル建て保険は、為替変動によって利益を得られる可能性があります。

しかし、いつも円安であるとは限りません。

満期時や解約時に円高になった場合は、元本割れするリスクがあるので要注意です。

為替手数料が発生する

ドル建て保険はドルで運用するため、保険料を円からドルに交換する際に為替手数料がかかります。

また、満期金や解約返戻金をドルから円に換えて受け取る場合も、為替手数料が必要です。

為替手数料は保険会社によって異なりますが、円建ての保険商品にはないコストなので注意しましょう。

ドル建て保険の活用法

CHECK

ドル建て保険は、円建て保険と同じように万が一に備えるために加入します。

その他、以下のような活用法もあり、資産形成として利用可能です。

ドル建て保険の活用法
  • 資産運用
  • 老後資金の準備
  • 子どもの教育資金の準備

資産運用

ドル建て保険で資産運用ができる理由
  • 安い保険料で加入できる
  • 保険金が増える可能性がある

ドル建て保険は、万が一の保障を準備しながら、同時に資産運用にも活用できます。

ドル建て保険が資産運用に活用できるのは、円建てよりも金利が高いので解約返戻金が大きく増加する可能性があるためです。

また先にも述べましたが、ドル建て保険は予定利率が高いため、円建て保険より安い保険料で加入できます。

老後資金の準備

ドル建ての保険は老後資金の準備に活用できます。

例えば、ドル建て終身保険なら保険料の支払いが終わってから解約すれば、払い込んだ保険料の総額を上回る解約返戻金を受け取る可能性があります。

そのため、退職前に加入しておいて、退職後に解約して、まとまった額の解約返戻金を受け取れば、老後の生活資金として活用できるでしょう。

また、ドル建ての個人年金保険は保険料を積み立てていく保険ですが、支払った保険料総額より将来受け取る年金総額のほうが大きくなる可能性があります。

ドル建て養老保険も、保険期間終了後に満期保険金が受け取れるので、老後資金に活用できます。

終身保険の解約時や養老保険の満期金受取時に円安であれば、想定以上の資金を受け取れる可能性もあります。

子どもの教育資金の準備

ドル建て終身保険の解約返戻金やドル建て養老保険の満期保険金は、子どもの教育資金の準備方法としても活用できます。

例えば、解約のタイミング、満期のタイミングを子どもの大学進学に合わせると、授業料などの支払いに使えます。

また、個人年金の受給開始時期を子どもの成長や進学に合わせて設定するのもおすすめです。

受取時に円安になっていれば、想定よりも大きなリターンも期待できます。

ドル建て保険こんな方におすすめ

人差し指を立てる女性

ドル建て保険は、誰にでもメリットがあるわけではありません。

ドル建て保険がおすすめな方、そうでない方の特徴を解説します。

ドル建て保険がおすすめな方

以下のような方は、ドル建て保険への加入がおすすめです。

ドル建て保険がおすすめな方
  • 資産運用に関心が高い方
  • インフレリスクに備えたい方
  • 海外でドルを使う予定がある方

資産運用に関心が高い方

ドル建て保険は、円建て保険より高い利率で運用できるため、大きく資産が増加する可能性があります。

万が一のことも視野に入れながら、資産運用にも興味がある方はドル建て保険がおすすめです。

インフレリスクに備えたい方

日本の金利は低いので日本円しか持っていないと、お金の価値が目減りする可能性があります。

例えば日本がインフレになり、身の回り品の物価が2%上昇した場合、自分の持っているお金の価値も2%上昇してくれるわけではありません。

2%の物価上昇率なら、その物価上昇率を上回る運用をしなければ、自分の手元にあるお金の価値は目減りしてしまうのです。

物価上昇によって、手持ちの資産価値が目減りすることをインフレリスクといいます。

自分の手持ちのお金のうち、ドル建て保険のように少しでも金利の高い商品に移すことで、インフレリスクをある程度抑えることができます。

海外でドルを使う予定がある方

ドル建て保険は、将来海外留学や移住などを考えている方にもおすすめです。

米ドルが使える地域なら、保険金や解約返戻金を日本円に交換する必要が無いので、為替手数料はかかりません。

ドル建て保険をおすすめしない方

以下のような方は、ドル建て保険への加入は不向きです。

ドル建て保険をおすすめしない方
  • 短期的にお金を増やしたい方
  • 元本割れのリスクを避けたい方
  • 手数料を支払いたくない方

短期的にお金を増やしたい方

短期的にお金を増やしたい方には、ドル建て保険は向いていません。

これは、短期投資だと運用の価格変動リスクを抑える、「ドルコスト平均法」の効果が働きにくいためです。

ドル建て保険を含め、価格変動のある金融商品はドルコスト平均法を活用した購入をすることで、リスクを抑えられます。

言葉だけ聞くと難しいですが、ドル建て保険でいうドルコスト平均法とは「毎月一定額を円で購入する」だけです。

金融商品を毎月一定額買い付ける買い方をすると、平均購入単価が下がるので収益を出しやすくなります。

ドル建て保険の場合は、円建てで保険料を支払う方法を設定すると、ドルコスト平均法の効果が働きます。

例えば、毎月の保険料を10,000円と設定すると、1ドル90円のときなら保険料をドル換算すると10,000÷90円=111.11ドル。

1ドル110円のときなら保険料をドル換算すると10,000円÷110円=90.90ドルに下がります。

円建てで保険料を支払う場合は、円高局面のほうが有利になります。上記の例なら、1ドル110円のときより、90円のときのほうが有利です。

また、ドルコスト平均法は、長期間継続するほどリスクが抑えられ、収益が安定します。

資産運用を目的としてドル建て保険を活用する場合は、長期的な視点で検討することを心がけましょう。

元本割れのリスクを避けたい方

資産運用で元本割れをしたくない方は、ドル建て保険の加入は避けるべきでしょう。

なぜなら、ドル建て保険は為替変動により元本割れを起こすリスクもあるからです。

ドル建て保険は、毎月支払う保険料については円高のほうが有利になりますが、受け取るときは円安になっていたほうが有利です。

ドル建て保険で、解約返戻金または満期保険金が10万ドルになっていた場合のケースで試算してみましょう。
為替相場解約返戻金または満期保険金
1ドル=100円1,000万円
1ドル=90円900万円

解約返戻金や満期保険金受取時に過度に円高になっていると、これまでの払込保険料総額を下回ることがあります。要するに元本割れです。

円建て保険なら、支払う保険料や受け取れる保険金は契約時に決まっていて、その後変動することはありません。

手数料を支払いたくない方

ドル建て保険は、円をドルに交換して運用する保険です。

交換する際には為替手数料が発生するため、余計なコストを支払いたくない方には不向きです。

また、解約時にも手数料がかかります。

特に早期解約した場合は、解約返戻金が少ないことに加え、手数料が発生するため、受け取れる金額が少なくなる可能性があります。

ドル建て保険に加入する際にはデメリットも確認しよう

ドル建て保険の特徴
  • 万が一に備えながら資産運用に活用できる
  • 元本割れのリスクがある
  • 為替手数料がかかる

ドル建て保険の一番のメリットは、万が一の保障を準備しながら資産運用にも活用できる点です。

ただし、為替変動によっては元本割れのリスクもあります。

そのため、ドル建て保険に加入する際には、為替リスクなどのデメリットも把握することが大切です。

加入を検討している方は、まずは無料相談窓口で相談してみましょう。

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